
お悩み相談事例 セックスレスになった夫婦の末路
「もう何年も夫婦生活がない。」
「誘っても断られるのが怖い。」
「このまま一生、夫婦として終わってしまうのだろうか…。」
セックスレスは、決して珍しい悩みではありません。
しかし、多くのご夫婦が
「誰にも相談できない」と考え、
長年一人で抱え込んでしまいます。
夫婦カウンセラーとして数多くのご相談を受けてきましたが、セックスレスそのものよりも、「話し合えないこと」が夫婦関係を悪化させているケースが非常に多いと感じています。
今回は、セックスレス夫婦の末路と、その先にある夫婦関係の再生についてお話しします。
セックスレス夫婦の末路とは?
セックスレスだからといって、必ず離婚になるわけではありません。
しかし、何の対策も取らず放置してしまうと、次のような状態へ進んでしまうことがあります。
会話が減り、家庭内別居のようになる
スキンシップがなくなると、お互いに話しかける回数も少なくなります。
必要最低限の会話だけになり、「同じ家に住む同居人」のような関係へ変化していきます。
自己肯定感が下がる
拒否された側は、
「自分には魅力がないのではないか」
「異性として見られていないのではないか」
と深く傷つくことがあります。
一方で、拒否した側も「応えられない自分」を責め、罪悪感を抱えていることも少なくありません。
つまり、どちらか一方だけが苦しんでいるとは限らないのです。
浮気や不倫へ発展するケース
心の孤独が続くと、他者から優しくされたことをきっかけに心が揺れてしまう場合があります。
もちろん、不倫が許される理由にはなりません。
しかし、セックスレスを放置した結果、夫婦の信頼関係が崩れてしまうケースは少なくありません。
離婚を考え始める
最初は「仕方ない」と思っていても、何年も改善されない状況が続けば、
「この結婚生活に意味はあるのだろうか」
と考えるようになります。
実際に離婚相談へ発展するご夫婦も少なくありません。
Yさんご夫婦(40代)からの相談
Yさんご夫婦は結婚15年、約4年間夫婦生活はありませんでした。
ご主人は何度か誘いましたが断られ続け、「もう傷つきたくない」と諦めていました。
一方、奥様は「仕事と家事、育児で毎日精一杯。気持ちに余裕がなかった」と話されました。
お互いに相手を嫌いになったわけではありません。
ただ、「話さなくても分かってくれるはず」という思い込みから、本音を伝えられずにいただけでした。
デリケートなお悩みなので、まずカウンセリングでは、セックスの話からするのではなく、
「最近、相手に感謝したことはありますか?」
というところから始めました。
毎日一つだけ感謝を伝えること。
週に一度、30分だけ夫婦で会話する時間を作ること。
休日は二人だけで散歩に出かけること。
こうした小さな積み重ねを続けた結果、数か月後には自然に手をつなぐようになり、夫婦生活も少しずつ再開されました。
印象的だったのは、ご主人の
「セックスが目的だったのではなく、妻との心の距離を取り戻したかった。」
という言葉です。
まさに、セックスレスの本質を表している一言でした。
本当の原因は「セックス」ではない
カウンセリングをしていると、多くのご夫婦が
「セックスレスを改善したい」
と来談されます。
しかし、話を丁寧に伺っていくと、本当の問題は別のところにあることがほとんどです。
例えば、
・仕事の疲れで余裕がない
・育児中心で夫婦の時間がない
・家事負担が偏っている
・日頃から感謝の言葉がない
・過去の喧嘩が解決していない
このような積み重ねによって、心の距離が生まれ、その結果としてセックスレスになっているケースが多いのです。
つまり、「体の問題」ではなく、「夫婦関係の問題」が表面化しているサインともいえます。
セックスレスを改善するために大切なこと
相手を責めない
「どうして応えてくれないの?」
という言葉は、相手をさらに追い詰めてしまいます。
まずは責めるよりも、「私は寂しかった」という気持ちを伝えることが大切です。
スキンシップを増やす
いきなり夫婦生活を再開しようとすると、お互いにプレッシャーになります。
まずは、
・手をつなぐ
・肩に触れる
・ハグをする
そんな小さなスキンシップから始めてみましょう。
二人だけの時間を作る
夫婦になっても、「恋人だった頃の時間」は必要です。
食事に行く。
散歩をする。
一緒にコーヒーを飲む。
ほんの30分でも、二人だけの時間は心の距離を縮めてくれます。
一人で悩まず、夫婦カウンセリングという選択を
セックスレスは非常にデリケートな問題です。
だからこそ、友人や家族にも相談できず、何年も我慢してしまう方が少なくありません。
しかし、第三者が入ることで初めて、お互いの本音を安心して話せるようになるご夫婦はたくさんいます。
夫婦カウンセリングでは、どちらか一方を責めることはありません。
お二人それぞれの思いや背景を丁寧に整理しながら、「なぜ今の状態になったのか」「これからどうすれば良いのか」を一緒に考えていきます。
セックスレスの解決だけを目的にするのではなく、夫婦としてもう一度安心して向き合える関係を築くことが、本当のゴールです。
まとめ
セックスレス夫婦の末路は、必ずしも離婚ではありません。
しかし、何もせずに放置してしまえば、心の距離は少しずつ広がってしまいます。
反対に、お互いの気持ちを知り、小さなコミュニケーションを積み重ねることで、関係が再生したご夫婦も数多く見てきました。
「もう手遅れかもしれない」と思っていても、実際にはそうではありません。
一人で悩み続けるよりも、まずは専門家へ相談することが、夫婦関係を取り戻す大きな一歩になることがあります。
あなたとパートナーが、もう一度笑顔で向き合える未来のために、夫婦カウンセリングという選択肢をぜひ考えてみてください。
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