セックスレス

お悩み相談事例 セックスレスの代償は離婚?夫とはできない妻

夫のことが嫌いなわけではない。

家族としては大切だし、これからも一緒に子どもを育てていきたい。

でも、夫とセックスしたいとは思えない——。

このような気持ちを抱え、「夫とセックスしたくない妻」であることに罪悪感を持つ女性は少なくありません。

したくない気持ちを無視して、無理に応じる必要はありません。

ただ、「子どももいるし、夫婦関係はこのまま続くだろう」と問題を先送りにすることには、思いがけないリスクがあります。

今回は、夫から突然離婚を切り出された妻の事例をもとに、夫婦のセックスレスについて夫婦カウンセラーの視点からお話しします。

ご相談内容:夫が求めてこなくなり、安心していました

今回ご相談に来られたのは、結婚8年目、お子さんのいる40代の女性・Aさん(仮名)です。

Aさんは夫を家族として大切に思っていましたが、出産後から夫に性欲が湧かなくなりました。

仕事、家事、育児に追われ、

夜にはもう何もしたくないほど疲れていたそうです。

夫から誘われても、「今日は疲れているから」「また今度ね」と断ることが増えていきました。

夫は何度も拒まれるうちに、やがて求めてこなくなりました。

Aさんは内心、ほっとしていました。

「夫も分かってくれたのだと思いました。子どももいますし、仲が悪いわけでもないので、離婚になるなんて考えたこともありませんでした」

ところが、セックスのない生活が数年続いたある日、夫から「離婚したい」と告げられます。

Aさんにとっては突然の出来事でした。

カウンセリングを終えて

Aさんは、「まさか離婚だなんて、考えていませんでした。」

心痛な胸の内を話してくれました。

最初こそ後ろめたさがあったもの、夫も同じ気持ちだと思っていたのです。

ところがご主人は違いました。

Aさんは強い希望で、ご主人にもお話を聞いたところ、

ご主人は断られるたびに傷つき、

「自分は夫として必要とされていない」

「この先男として満たされないまま生きていくのか」という虚しさでいっぱいでした。

求めてこなくなったのは、現状に納得したからではなく、話しても変わらないと諦め、心を閉じていたのです。

「夫が何も言わないから、問題はなくなった」と思っていたAさんと、「何を言っても分かってもらえない」と感じていた夫。

完全なすれ違いでした。

男性としての幸せを与えることができなくて申し訳なかったです。

でも…どうしても夫と「そういうこと」をするのは無理なんです。

と辛そうに仰いました。

ご夫婦は、お子様のことや、お互いのこれからの人生を考えて離婚に向け納得いく形で進めていくことで合意しました。

 

 

なぜ夫とセックスしたくなくなるきっかけ

夫とセックスしたくない理由は、一人ひとり異なります。

  • 出産後、性欲が戻らない
  • 仕事や家事、育児で心身ともに疲れている
  • 性交痛や更年期症状など、身体的なつらさがある
  • 夫を男性ではなく「家族」として見るようになった
  • 夫の身だしなみや誘い方に抵抗がある
  • 家事や育児への非協力、日頃の言動に不満がある

、「妻なのだから応じなければ」と考える必要はありません。

望まない性行為を我慢して受け入れても、心の距離がさらに広がってしまうことがあります。

一方で、夫にとってのセックスが、単なる性欲の問題ではない場合もあります。

愛情を感じること、自分がパートナーとして求められていると確認すること、夫婦のつながりを実感すること。そうした意味を持つ人もいるのです。

 

夫の浮気や裏切り行為によるもの

 

セックスレスになる原因の一つに

かつて夫が不倫していた、重大な嘘や裏切り行為をした

などがあります。

妻としては、その傷が癒えずトラウマのようになって

夫との性交渉をいい際経つケースもあります。

セックスレスになる原因を作ったのは夫なので、

妻に拒まれても文句は言えません。

セックスレスは離婚の事由になりうる

セックスレスの大きなリスクは、拒絶された側の心が少しずつ離れていくことです。

一度や二度断ったからといって、夫婦関係が壊れるわけではありません。

しかし、理由も今後の見通しも伝えられないまま拒絶が続けば、相手は「自分を愛していない」「異性として否定された」と受け取ることがあります。

やがて誘うことだけでなく、会話やスキンシップも諦め、同じ家に住んでいても心は別居しているような状態になることもあります。

また、セックスレスは離婚の事由になりうることも知っておく必要があります。

もちろん、セックスレスだけで直ちに離婚が認められるわけではありません。

拒否する理由、期間、夫婦の年齢や健康状態、話し合いの有無、別居の状況など、さまざまな事情が総合的に判断されます。

ただし、正当な理由や十分な話し合いがないまま長期間拒絶が続き、夫婦関係が修復困難になった場合には、民法上の「婚姻を継続し難い重大な事由」に当たりうると考えられます。

「子どもがいるから離婚しないはず」「夫が求めなくなったから解決した」と高をくくるのは危険です。

夫が黙ったことは、納得ではなく、諦めのサインかもしれません。

婚姻関係を続ける意思があるのなら、相手が求めているにもかかわらず、説明も対話もないままセックスを拒絶し続けることにはリスクがあります。

夫とセックスしたくない妻が取るべき行動とは?

指輪をはずす男性

1.「したくない理由」を自分の中で整理する

まずは、何に抵抗を感じているのかを考えてみましょう。

疲労なのか、痛みなのか、夫への不満なのか、性行為そのものへの抵抗なのか。原因は一つとは限りません。分からない場合は、「自分でもまだ整理できていない」と認めるところからで大丈夫です。

2.拒絶ではなく、気持ちを伝える

「無理」「触らないで」だけで会話を終えると、夫は自分自身を拒絶されたように感じるかもしれません。

「あなたが嫌いなわけではないの。ただ、今は疲れや痛みがあって難しい」「夫婦関係は大切にしたいから、二人が無理なく過ごせる方法を考えたい」と伝えてみてください。

セックスに応じる約束をする必要はありません。大切なのは、関係を続けたい気持ちと、相手の寂しさを軽く扱っていないことを言葉にすることです。

3.二人にとっての親密さを話し合う

手をつなぐ、抱きしめる、一緒に出かける、二人でゆっくり話す。性行為以外にも愛情を伝える方法はあります。

ただし、「ハグをするからセックスは今後一切なし」と一方的に決めるのではなく、お互いが何を大切にしているのかを確認しましょう。すぐに結論を出さなくても構いません。二人が納得できる関係を一緒に探す姿勢が必要です。

4.身体や心の問題は専門家に相談する

性交痛、ホルモンの変化、気分の落ち込み、過去のつらい経験などが関係している場合は、婦人科や心療内科、心理職などへの相談も選択肢です。

無理に「妻としての役割」を果たそうとするより、原因に合った支援を受けることが、結果として自分と夫婦関係を守ることにつながります。

5.二人で話せないときは夫婦カウンセリングを利用する

セックスレスは、「求める側」と「拒む側」の対立になりやすいテーマです。二人だけで話すと責め合いになったり、過去の不満が噴き出したりして、話し合うこと自体を避けてしまう場合があります。

夫婦カウンセリングでは、妻にセックスを強いることも、夫に諦めるよう説得することもありません。妻の抵抗感と夫の寂しさ、その両方を丁寧に整理し、二人がどのような関係を望んでいるのかを一緒に考えます。

夫婦カウンセラーの見解

夫とセックスしたくないと感じること自体は、悪いことではありません。その気持ちには、あなたなりの理由があります。

けれど、「したくないから考えない」「夫が何も言わなくなったから、このままでよい」と問題を閉じてしまうと、相手の中では離婚という別の結論が育っているかもしれません。

Aさんの誤算は、セックスを断ったことそのものではありません。夫が求めてこなくなったことを「理解してくれた」と受け取り、二人の気持ちを確かめないままにしてしまったことでした。

婚姻関係を続けたいのなら、無理にセックスをすることではなく、今の気持ちとこれからの夫婦関係について、できるだけ早く話し合うことが大切です。

「何から話せばよいか分からない」「夫に責められそうで怖い」「自分の気持ちさえ整理できない」という方は、一人で抱え込まなくて大丈夫です。

カウンセリングは、離婚を勧める場所でも、どちらかに我慢を求める場所でもありません。あなたの気持ちを守りながら、お二人にとって納得できる関係を探す場所です。

夫婦の間にまだ「関係を大切にしたい」という気持ちが残っているなら、手遅れになる前に、その思いを言葉にしてみませんか。

 

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