
お悩み相談事例 価値観の違いで離婚する夫婦│結婚前なぜ気づけなかった?
こんにちは。
夫婦カウンセラーの吉田です。
今回は夫婦間の価値観がテーマです。
ご相談で本当によく耳にするのが、
「あんな価値観の人だとは思わなかった…。」という言葉です。
でも私は、その言葉を聞くたびに思うことがあります。
本当に問題なのは、価値観の違いなのでしょうか。
今回は実際のご相談事例を交えながら、結婚前には気づきにくい「価値観の違い」と、夫婦関係を長続きさせるために大切なことについてお話しします。
「こんな結婚生活になるなんて…」価値観の違いに悩んだご相談事例
先日ご相談に来られたのは、30代のAさん。
結婚して5年になるご夫婦です。
恋愛期間は約2年。
「この人となら安心して家庭を築ける。」
そう思って結婚されたそうです。
ところが結婚して数年が経つ頃から、小さなすれ違いが増えていきました。
夫は仕事を第一に考えるタイプ。
「家族のために働いているんだから理解してほしい。」
一方で妻は、
「仕事も大事だけど、家族との時間をもっと大切にしてほしい。」
そう思っていました。
休日の過ごし方、お金の使い方、子どもの教育、親との付き合い方…。
どれも決して大きな問題ではありません。
でも、小さな「違う」「合わない」が積み重なり、
いつしか見えない溝が深まり、夫婦の会話は減ってしまったそうです。
Aさんは涙ながらにこう話してくださいました。
「付き合っている頃は、こんなことで悩むなんて思ってもいませんでした。」
この言葉は、本当に多くのご夫婦から伺います。
「価値観が違うから離婚したい」は珍しいことではありません
実は、「価値観の違い」を理由に離婚を考えるご夫婦は少なくありません。
ただ、カウンセリングでじっくりお話を伺うと、「価値観」だけが原因というケースはほとんどないのです。
例えば、
・お金の使い方
・家事や育児の分担
・仕事に対する考え方
・子どもの教育方針
・親との距離感
こうした日常生活の積み重ねがストレスとなり、「価値観が合わない」という言葉に置き換えられていることが多いのです。
つまり、本当の問題は価値観ではなく、
「違いを受け入れられなくなってしまったこと」なのだと私は感じています。
なぜ結婚前に気づけなかったのでしょう?
これは本当によく聞かれる言葉です。
でも私は、「気づけなかった」のではなく、「気づく場面が少なかった」のだと思っています。
恋愛中は、一緒にいる時間が楽しいものです。
会う日はおしゃれをして、美味しいものを食べて、笑顔で過ごす。
生活ではなく、イベントを共有している時間なんですね。
だから、お金の使い方や家事の分担、親との関係など、現実的な話をする機会は意外と少ないものです。
結婚して初めて「生活」が始まり、そのとき初めて相手の価値観が見えてくることは決して珍しくありません。
価値観の違いを放っておくリスク
価値観が違うこと自体は悪いことではありません。
元は他人同士、育った環境が違えば、考え方が違うのは当然です。
ただ、その違いを放置してしまうと、
「どうせ言っても分かってもらえない。」
そんな諦めと満たされない気持ちが積み重なります。
すると、
会話が減り、
笑顔が減り、
相手に期待しなくなります。
中には孤独感から夫や妻が浮気に走ってしまうケースもあります。
夫婦関係は、ある日突然壊れるわけではありません。
小さなすれ違いの積み重ねが、埋められない大きな溝になってしまうのです。
「価値観の違い」は離婚理由になる?
「価値観が違うだけで離婚するなんて身勝手でしょうか。」
そう質問されることがあります。
私は、そのお気持ちもよく分かります。
法律上は、「価値観が違う」というだけでは直ちに離婚が認められるわけではありません。
しかし、その違いによって夫婦関係が修復できないほど壊れてしまった場合には、離婚が認められる可能性があります。
ですから、「価値観の違い」が問題なのではなく、その結果として夫婦生活を続けられない状態になっているかどうかが重要視されます。
結婚前だからこそ確認し合うべきこと
結婚前のカウンセリングで、よくこんなお話をしています。
「好き」という気持ちはもちろん大切です。
でも、それだけで結婚生活は続きません。
・子どもはほしいのか
・共働きをどう考えるのか
・家計は誰が管理するのか
・親との付き合い方はどうするのか
こうしたことを、結婚前にしっかり話し合っておくことが、とても大切です。
また、相手の生活状況や金銭感覚などにどうしても不安がある場合は、
結婚前に事実を確認するための専門家の調査を選択することも、自分の人生を守る一つの方法だと私は考えています。
一人で答えを出さず、夫婦カウンセリングという選択を
「もう離婚しかない。」
そう思ってご相談に来られたご夫婦が、話し合いを重ねる中で、お互いの本当の気持ちを知り、関係を修復されたケースを私は何度も見てきました。
夫婦カウンセリングでは、お二人それぞれのお話を丁寧に伺いながら、お互いの気持ちを整理し、相手に伝わる形で共有していきます。
感情だけで話し合うと、どうしても衝突してしまいます。
だからこそ第三者が入ることで、冷静に向き合えるようになるのです。
「修復する」「離婚する」のどちらを選ぶとしても、後悔のない決断をするためには、一人で抱え込まないことが何より大切だと思っています。
夫婦カウンセラーして最後にお伝えしたいこと
これまでたくさんのご夫婦と向き合ってきましたが、価値観がまったく同じご夫婦には一組も出会ったことがありません。
違いがあることは当たり前です。
大切なのは、その違いを「間違い」と決めつけるのではなく、
「そういう考え方もあるんだ」と受け止められるかどうかです。
そして、結婚前には将来の生活についてたくさん話し合ってください。
恋愛中には少し照れくさい話題かもしれませんが、その時間が、これから何十年と続く結婚生活の土台になります。
もし今、夫婦関係に悩んでいるのであれば、一人で答えを出そうとせず、ぜひ一度ご相談ください。
あなたにとっても、お相手にとっても、納得できる未来を一緒に考えていければと思っています。
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