
お悩み相談事例 毎日が生き地獄だった…離婚したDV夫に伝えたいこと
DVは決して「夫婦喧嘩」という言葉で片づけてはいけません。
身体的な暴力だけでなく、暴言や人格否定、生活費を渡さない経済的支配、行動を制限する束縛などもDVにあたります。
夫婦カウンセラーとしてこれまで多くのご相談を受けてきましたが、DVを受けている方ほど「まだ我慢できる」「いつか変わってくれる」と自分を納得させてしまう傾向があります。
ですが、その我慢が心と身体を少しずつ蝕み、取り返しのつかない状況につながることも少なくありません。
今回は、DV夫との離婚を考えている方へ向けて、DVの実態や正しい離婚までの進め方、実際の相談事例、そして夫婦カウンセラーとしてお伝えしたいことをお話しします。
【DV相談事例】
離婚まで毎日が生き地獄でした…
30代女性・結婚7年目・お子様1人
結婚当初は優しい夫でした。
しかし、子どもが生まれてから少しずつ態度が変わり始めました。
家事や育児が思い通りにならないと怒鳴られるようになり、
「お前は何もできない。」
「誰のおかげで生活できていると思っている。」
と毎日のように責められるようになりました。
最初は暴言だけでしたが、壁を殴る、物を投げる、腕を強くつかまれるなど、徐々に暴力もエスカレートしていきました。
私が何か言い返したときは、髪を掴まれて引きずり回されたり、蹴ったりしてくることもありました。
「子どものために離婚は我慢しよう。」
そう思い続けていましたが、ある日、子どもが泣きながら
「ママ、大丈夫?」
と言った一言で、このままではいけないと気がつき、カウンセリングを受けるようになりました。
カウンセリングを終えて
「私が悪いから怒らせてしまう。」
そう思い込んでいたため長い間、誰にも相談できませんでした。
初カウンセリングで、カウンセラーの方から「あなたは何も悪くありません。」
という言葉を聞いたとき、今まで抑えてきた涙があふれてきました。
やっと、現状を打破するために行動に移す勇気と決断ができました。
その後、ファミリー夫婦トラブル相談室の顧問弁護士などの関係機関とも連携し、安全を確保しながら離婚へ向けて準備を進めることができました。
離婚成立後は、それまでの生活が嘘だったように、気持ちが楽になりました。
毎朝、怒鳴り声で目覚めない生活が、こんなにも幸せだとは知りませんでした。
この言葉を聞いたとき、「もっと早く相談してもよかったんですよ」と心から思いました。
夫婦間のDVの実態と原因
DVというと殴る・蹴るといった身体的暴力を想像する方が多いかもしれません。
しかし実際には、それ以外にもさまざまな形があります。
身体的DV
- 殴る
- 蹴る
- 首を絞める
- 突き飛ばす
- 物を投げる
精神的DV
- 暴言
- 人格否定
- 無視
- 脅迫
- 大声で怒鳴る
経済的DV
- 生活費を渡さない
- 働くことを禁止する
- お金を管理して自由に使わせない
行動を制限するDV
- スマートフォンをチェックする
- 外出を制限する
- 友人や家族との連絡を禁止する
これらはすべてDVです。
「殴られていないから大丈夫」と思う必要はありません。
DVを放置する危険性
DVは自然に改善するケースは決して多くありません。
むしろ、
暴言→ 物に当たる
→ 身体的暴力→ 謝る
→ 優しくなる→ 再びDV
という「DVサイクル」を繰り返すことが非常に多いのです。
そのたびに、
「今度こそ変わってくれる。」
と期待してしまいます。
しかし、何度も繰り返されることで、被害を受ける側は正常な判断が難しくなってしまいます。
さらに、お子さんがいる家庭では、子どもの心にも深い傷を残します。
家庭内でDVを目撃することは、子どもにとって大きな心理的ダメージになることが知られています。
だからこそ、「まだ大丈夫」と我慢を続けることは非常に危険なのです。
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