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お悩み相談事例 夫からの経済的DVに苦しんだ妻の最良の決断とは?

「夫が、生活費をほとんど渡してくれない」

夫婦カウンセリングをしていると、このような夫からの経済的DVについてご相談をいただくことがあります。

経済的DVは、殴る・蹴るといった暴力とは違い、外から見えにくい問題です。

そのため、

「これくらい我慢するべき?」

「私のやりくりが下手なだけ?」

と、我慢を強いられている方も少なくありません。

お金のことで苦しみ、夫婦で話し合うことすらできない状態なら、その苦しさを一人で抱え続ける必要はありません。

今回は、カウンセリング事例をもとに、経済的DVをする夫との離婚や夫婦関係の修復について、夫婦カウンセラーの視点からお話しします。

※事例はプライバシー保護のため、内容を一部変更しています。

「経済的DVに終止符を打ちたい」妻からの相談

ご相談者は、結婚5年目でお子さんが一人いる女性です。

夫は結婚当初から、毎月の生活費として3万円しか家に入れてくれませんでした。

子どもが生まれれば状況が変わるかもしれないと思っていたそうですが、夫は変わりませんでした。

「もう少し生活費を増やしてほしい」とお願いしても、夫は給料明細を見せてくれず、お金について話そうとするたび不機嫌になって黙り込むか、キレるかです。

子どものおむつやミルク代さえ、きっちりとレシートで確認して

私が買った数百円単位に

「これ買う必要あった?」と眉間にしわを寄せる。

そのくせ、夫は車を買い替えたり、頻繁に飲みに行ったりしています。

「俺の金なんだから何に使ったっていいだろう」

と言われるのはわかっているので何も言えません。

「家族って何だろう」
「この人とこの先もこうやって暮らしていくのかな」

と考えると辛くなります。

夫婦カウンセラーの見解

そして私のところへいらしたときには、

「経済的DVに終止符を打ちたいです。でも、離婚するべきなのか、まだ修復できるのか分かりません」

とおっしゃいました。

この「分からない」という気持ちは、とても大切です。

相談に来たからといって、すぐに「離婚しましょう」「我慢して修復しましょう」と結論を出す必要はありません。

ただし、行き過ぎた経済的苦痛を強いられる生活環境は、到底、健全とは言えませんし、看過できません。

まずは、何を解決したいのか?

これまで夫婦の間で何が起きていたのか。

そして自分は本当はどうしたいのか。

一緒に整理するところから始めれば、取るべき行動がおのずと見えてくるでしょう。

問題は「3万円」だけではなく、夫婦で話し合えないこと

この事例で私が特に気になったのは、生活費の金額そのものだけではありません。

家計という夫婦共通の問題について、きちんと話し合えないことです。

家族がひと月生活するには、住居費、食費、光熱費、通信費、日用品費、子どもの費用など、さまざまなお金が必要です。

毎月何にいくらかかっているのか。

子どもの成長に伴い、これからどんな支出が予想されるのか、相談者様のご主人は、そこを理解していないような気がします。

感情だけで訴えるのではなく、家計をできるだけ具体的に見える形にしてみましょう。

経済的DVが原因で離婚や慰謝料請求はできる?

離婚届とお金とペン

経済的DVを理由として離婚を検討する場合、「証拠を残しておく」という視点も大切です。

たとえば、生活費として渡された金額が分かる通帳や振込履歴、家計簿、お金について夫婦でやり取りしたメールやLINEなどは、夫婦の生活実態を整理する材料になります。

ただし、経済的DVがあれば必ず慰謝料を請求できる、あるいは請求すれば必ず認められる、というわけではありません。

離婚や慰謝料が認められるかどうかは、具体的な行為や程度、期間、夫婦の収入や生活状況、証拠などを踏まえて個別に判断されます。

法的な請求を具体的に検討している場合は、早い段階で弁護士などの法律の専門家へ相談することをおすすめします。

また、証拠が不十分な方は、今現在の経済的DVの実態を示す必要があります。

その場合は、弊社の調査専門チームが実態把握のための証拠収集に、ご協力することも可能です。

経済的DVをする夫との関係は修復できるのか?

では、経済的DVが疑われる状態になった夫婦は、もう修復できないのでしょうか。

私は、必ずしもそうとは考えていません。

ただし、修復には条件があります。

夫が妻の苦しさを知ろうとすること。

そして、家計の状況を共有し、家庭に必要なお金について話し合う意思を持つことです。

「俺が稼いだ金だから俺のもの」という考えから、「家族の生活を夫婦でどう支えていくか」という考え方へ変えていけるかが一つのポイントになります。

一方で、どれほど説明しても、家計を開示しない、話し合いを拒否する、威圧したり怒鳴ったりして話し合いそのものを封じてしまう場合があります。

そんなときは、それ以上「私の伝え方が悪いんだ」と、妻だけが努力を重ねる必要はありません。

夫婦関係は、お互いが変わらなければ修復できないからです。

二人では話せないことこそ、夫婦カウンセリングで整理する

お金の問題は、夫婦にとって非常にデリケートですね。

「もっと生活費を入れて」と言えば、夫は責められたように感じ、夫が反論すれば妻は「また分かってもらえなかった」と傷つく。

こうして同じやり取りを繰り返していると、いつの間にか本当に伝えたかった気持ちが見えなくなってしまいます。

そこで役立つのが夫婦カウンセリングです。

第三者であるカウンセラーが間に入ることで、どちらかを一方的に責めるのではなく、

「妻は何に困っているのか」

「夫はなぜそのような態度を取るのか」

「二人が今後どうしたいのか」

を一つずつ整理できます。

また、いきなり夫婦二人で話すことが難しい場合には、お一人ずつ個別にお話を伺うなど配慮しながら、それぞれのお気持ちを確認し、少しずつ擦り合わせていく方法もあります。

「離婚するか、修復するか決めてから相談しなければ」と思わなくても大丈夫です。

むしろ、決められないからこそ相談していただきたいのです。

後悔のない「決断」を一緒に見つけるために

経済的DVに苦しんでいると、

「離婚すべきか」

「まだ我慢するべきか」

という二択で考えてしまいがちです。

でも、その間にはたくさんの選択肢があります。

まず自分の気持ちを整理する。

家計の実態を確認する。

夫と話し合う方法を変える。

第三者を交えて話す。

そして、その結果を見ながら修復するのか、離婚に向けて準備を始めるのかを考える。

大切なのは、誰かに決断してもらうことではありません。

「あなたがこれから、どんな人生を送りたいのか」

その答えをご自身で見つけられる状態まで、一緒に整理していくことが私の役割だと思っています。

経済的DVや夫との関係に悩み、一人では気持ちを整理できなくなっているのであれば、まずは今感じていることを、カウンセリングでお聞かせください。

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