お悩み相談事例 もう一度やり直せる夫婦と別れるべき夫婦の違い

「離婚した方が楽になれるのかもしれない」
「でも本当に別れて後悔しないだろうか」

 

夫婦問題を抱えている方の多くが、このような葛藤の中にいます。

夫婦カウンセリングの現場でも、「離婚すべきか、修復すべきか分からない」ことに迷い葛藤の末、相談にいらっしゃいます。

実際には、その問いに対する答えを急いで出す必要はありません。

なぜなら、離婚を考えるほど関係が悪化していても修復できる夫婦がいる一方で、

表面的には問題が小さく見えても離婚を選んだ方がよい夫婦も存在するからです。

大切なのは、「問題の大きさ」ではなく「関係性の状態」を見極めることです。

今回は夫婦カウンセラーの視点から、やり直せる夫婦と別れるべき夫婦の違いについて論理的に解説していきます。

やり直せる夫婦のケース

Sさんご夫婦の事例

もともと仲が良かったSさんご夫婦でしたが、子育てにおいて度々ぶつかることがありました。

2人で何度も話し合いましたが、同じことの繰り返し。

夫婦間の溝は深くなる一方、子どもが大きくなってからは会話することもほとんどなくなりました。

妻はもう一度、昔のような関係に戻りたいけれど半ば諦めていました。

カウンセリングで、「夫の気持ちがわからない、また衝突するのが怖い」と話されていました。

別の機会にご主人のお話を伺ったところ、奥様と同じことを話されていました。

1. 相手への関心が残っている

意外に思われるかもしれませんが、喧嘩が絶えない夫婦ほど修復できるケースがあります。

なぜなら、怒りや不満の裏には、

「分かってほしい」
「変わってほしい」
「関係を良くしたい」

という期待が残っているからです。

一方で最も危険なのは無関心です。

相手が何をしていても気にならない。
会話がなくても何も感じない。

この状態になると、関係修復のためのエネルギーそのものが失われている可能性があります。

2. 問題を相手だけの責任にしていない

修復できる夫婦には共通点があります。

それは双方が、

「自分にも改善できる部分があるかもしれない」

という視点を持てることです。

夫婦関係はキャッチボールのようなものです。

実際にかアウンセリングの現場で感じるのは、多くの場合はコミュニケーションの積み重ねによって問題が大きくなっているということ。

むしろ、どちらか一方だけが悪いケースは少ないものです。

相手を責め続けるのではなく、自分自身を振り返ることができる夫婦は改善の可能性があります。

3. 話し合いが成立する

意見の衝突があること自体は問題ではありません。

重要なのは、

・相手の話を聞く意思がある
・感情的になっても話し合いに戻れる
・妥協点を探そうとする

こうした姿勢が残っているかどうかです。

夫婦関係は問題が起きないことではなく、問題が起きたときに一緒に解決できるかが重要なのです。

修復を目指すなら最初にやるべきこと

夫婦関係を修復したい場合、多くの方が間違った方向へ努力してしまいます。

それは「相手を変えようとすること」です。

しかし長年夫婦問題と向き合ってきた立場から言わせると、、人は他人を変えることはできても、コントロールすることはできないということです。

まず必要なのは、

「相手が悪い」
ではなく
「何が起きているのか」

を整理することです。

例えば、

・家事分担の問題
・子育てへの不満
・セックスレス
・金銭感覚の違い
・親族との関係

など、夫婦問題には必ずテーマがあります。

感情論ではなく問題を具体化することで、初めて解決策が見えてきます。

別れるべき夫婦のケース

一方で、修復よりも離婚を視野に入れた方がよいケースもあります。

Kさんご夫婦の事例

 

夫は会社でのストレスのせいか結婚3年目くらいから、妻への暴言が日常茶飯事になっていました。

妻のちょっとした失敗に激高したり、夫の意見を否定しようものなら何日も無視されたり…

恋愛結婚だっただけに最初は、いつかまた優しい夫に戻ってくれると信じていたそうです。

しかし、話し合いにも応じない、自分の気持ちを全く理解してくれない夫に精神的に疲弊し、心療クリニックに通院するようになりました。

また、夫に夫婦カウンセリングの同席を求めても断固拒否。

カウンセリングで現状を整理できただけでも良かったと仰っていましたが、夫婦関係の修復という解決には至っていません。

1. DVやモラハラが続いている

身体的暴力はもちろん、

・人格否定
・過度な束縛
・脅し
・経済的支配

なども深刻な問題です。

こうした関係では「自分がもっと頑張れば変わるかもしれない」と考えてしまう方もいますが、相手の支配的な行動は本人が改善を望まない限り変わりません。

安全が脅かされている場合は、修復よりも自分自身を守ることが最優先です。

2. 相手に改善意思がまったくない

夫婦関係の修復には双方の努力が必要です。

しかし、

・話し合いを拒否する
・問題を認めない
・約束を繰り返し破る
・改善のための行動をしない

という状態が長期間続いている場合、修復は非常に難しくなります。

夫婦関係は一人で立て直すことはできません。

3. 一緒にいることで心身が壊れている

夫婦関係は人生を豊かにするためのものです。

それにもかかわらず、

・不眠
・食欲不振
・強い不安
・うつ状態

などが続いている場合は注意が必要です。

関係維持のために自分自身を犠牲にし続ける必要はありません。

判断に迷ったら確認してほしい質問

私がカウンセリングでよくお聞きする質問があります。

それは、

「相手が今後ほとんど変わらなかったとしても、一緒に生きていきたいと思えますか?」

というものです。

多くの方は、

「相手が変われば続けられる」

と考えています。

しかし、その前提で判断すると苦しみが長引くことがあります。

大切なのは、今の相手を現実的に見た上で、それでも関係を続けたいと思えるかどうかです。

 

イメージ画像衝突する夫婦

一人で答えを出そうとしないでください

夫婦問題の渦中にいると、冷静な判断が難しくなります。

怒りや悲しみ、不安が強い状態では、本来見えるはずの選択肢が見えなくなることも少なくありません。

実際にカウンセリングでは、

「離婚しかないと思っていたけれど修復の道が見えた」

という方もいれば、

「修復にこだわっていたけれど、離婚を選ぶことで人生が前向きになった」

という方もいます。

重要なのは、離婚か修復かを急いで決めることではなく、自分たちの関係を客観的に整理することです。

夫婦問題は一人で抱え込むほど複雑になります。

もし今、答えが出せず苦しんでいるなら、一度専門家に相談してみてください。

あなたが気づいていない問題の本質や、本当に取るべき選択肢が見えてくるかもしれません。

 

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