
お悩み相談事例 外国人夫と離婚すべきか国際結婚に疲れた妻が決断する前に考えたいこと
前の記事で国際結婚のメリットやリスクについてお話ししましたが、今回はもう一歩踏み込み、外国人夫との離婚を迷っている方に向けてお話ししたいと思います。
詳しくはコチラの記事をチェック
国際結婚はうまくいかない?価値観の違いを乗り越えられない夫婦へ
文化や価値観の違いを乗り越え、家族の反対や遠距離恋愛、言葉の壁など、さまざまなハードルを越えて結婚した二人だからこそ、
「ここまで頑張ったのに離婚していいの?」
「私の努力や理解が足りないだけなのでは?」
と簡単には諦められないこともあるでしょう。
大切なのは、感情だけで結論を急がず、なぜ夫婦関係がうまくいかなくなったのか、本当は自分がどうしたいのかを一度整理してみることです。
国際結婚がうまくいかない…それでも離婚を迷ってしまう理由
国際結婚の悩みで多いのは言語の違いだけではありません。
金銭感覚、家族との付き合い方、家事や子育て、仕事、宗教、愛情表現など、結婚してから初めて気づく価値観の違いがあります。
結婚生活では、その違いが大きなストレスになることもあります。
それでも離婚をためらう女性は少なくありません。
国籍も文化も違う二人が出会い、周囲を説得したり、生活環境を変えたりしながら結婚までたどり着いた。その過程が大変だったほど、「簡単に終わらせたくない」という思いも強くなります。
子どもがいれば、さらに悩みは複雑です。
「子どもから父親を離していいの?」
「夫が母国へ帰ったらどうなる?」
「離婚後も親子関係を保てる?」
さまざまな不安が一気に押し寄せます。
だからこそ、国際結婚がうまくいかないからといって、すぐに「離婚する・しない」の二択で考えなくてもいいのです。
まずは、自分は何に傷つき、何を不安に感じているのかを整理することから始めてみましょう。
外国人夫の浮気と無職…それでも嫌いになれない妻の相談事例

ご相談にいらしたのは、南米出身の夫と国際結婚をした女性です。二人にはお子さんが一人いました。
夫は日本社会が肌に合わないと、仕事を決めても辞めてしまう、これを繰り返しており、家計は妻が支えるようになりました。
そんな中、夫の浮気が発覚します。
夫の裏切りに怒り、離婚の意思を伝えたところ、夫は泣きながら謝罪し、「離婚したくない。家族とやり直したい」と訴えます。
「もう離婚したほうが楽にあると思います。でも、どうしても夫を嫌いになりきれなくて…。気持ちが揺れ動いてしまって、子どものこともありますし……」
表情からも言葉からも、明らかに迷い、苦しんでいることが分かりました。
このようなとき、「浮気したのだから離婚」「愛情があるなら許す」と単純に決めることはできません。
好きという気持ちと、一緒に生活できるかどうかは別の問題だからです。
私はまず、今すぐ答えを出すのではなく、妻が何に一番苦しんでいるのかを一緒に整理することから始めました。
「離婚か関係修復か」夫婦カウンセラーが考える判断のポイント
今回のケースで大切なのは、夫が外国人であることだけに原因を求めないことです。
確かに国際結婚には文化や価値観の違いがあります。
しかし、浮気によって失われた信頼や、働けない夫を支え続ける妻の負担は、国籍だけでは説明できません。
私は妻に、
「夫をまだ好きですか?」
だけではなく、
「もう一度、夫を信頼できると思いますか?」
「今の生活が続いたとして、一緒にいたいですか?」
「夫は言葉だけでなく、関係修復のために行動できますか?」
ということも考えてもらいます。
大切なのは真摯に向き合ってくれるのかどうか
夫が本当に関係修復を望むのであれば、「離婚したくない」と言うだけでは足りません。
浮気で傷つけた妻の気持ちと向き合うこと。これまで妻に背負わせていた、生活や家計の負担について、ちゃんと向き合い現実的に考えることが必要でしょう。
一方、妻も「子どものため」「ここまで頑張ったから」という理由だけで結婚生活を続けると、さらに苦しくなることがあります。
離婚しないことと、夫婦関係が修復することは同じではありません。
これから二人がどんな夫婦になれるのか。
その可能性まで見たうえで考えることが大切です。
外国人夫との離婚を決めたら、感情と手続きを分けて考える
性格にもよりますが、比較的外国人夫の方が、日本人よりも自己主張が強い傾向があります。
自分は悪くない、自分の考えを曲げてまでライフスタイルを変えたくない
このように改善の余地がない場合、あなたがすべて許し受け入れる覚悟がないのなら離婚を選ぶのが正しいと考えます。
国際結婚の場合は、気持ちの整理と同時に、手続きについて早めに確認しておくことが重要です。
相手の国籍や居住国、婚姻届を提出した国などによって、必要となる手続きが異なる可能性があります。
子どもがいる場合には、親権や養育費、面会交流、子どもの国籍・旅券、今後どこで生活するのかなども慎重に考えなければなりません。
さらに、外国人夫の在留資格が婚姻関係に基づくものであれば、離婚後の手続きが関係する場合もあります。
ここは「外国人夫だからこうなる」と自己判断せず、弁護士や行政書士など、国際離婚や在留手続きに詳しい専門家へ確認することをおすすめします。
そして、手続きを調べることは「離婚を決めること」ではありません。
選択肢を知ることで、不安が減り、かえって冷静に夫婦のこれからを考えられることもあります。
離婚する場合と関係修復する場合、それぞれの未来を具体的に考えてから答えを出しても遅くありません。
答えが出ないときこそ、夫婦カウンセリングを利用してほしい

「離婚したほうがいいのは分かっている。でも嫌いになれない」
「もう一度信じたい。でも、また裏切られるのが怖い」
こうした気持ちは矛盾しているように見えますが、長く一緒に暮らした夫婦なら決して不思議ではありません。
むしろ、この複雑な感情を抱えたまま夫婦だけで話し合おうとすると、
「浮気したあなたが悪い」
「謝ったじゃないか」
「私の気持ちなんて分かっていない」
と、同じやり取りを繰り返してしまうことがあります。
気持ちを言語化することで夫婦の将来が見えてくる
夫婦カウンセリングでは、どちらかを責めたり、無理に離婚や関係修復をすすめたりするのではなく、まず妻と夫それぞれの本音を丁寧に引き出していきます。
何に傷ついたのか。
何が許せないのか。
それでも相手に何を期待しているのか。
本当はこれからどう生きたいのか。
一つずつ言葉にしていくと、「離婚するしかない」と思っていた方に関係修復の可能性が見えることもあれば、反対に「もう十分頑張った」と気持ちが整理されることもあります。
私は、カウンセリングの目的は相談者に答えを押しつけることではなく、その方自身が納得できる答えを見つけるお手伝いをすることだと考えています。
国際結婚がうまくいかない。外国人夫と離婚すべきか分からない。
そんな段階で相談していただいて構いません。
「こんなことを相談してもいいのかな」と思うようなデリケートなお悩みこそ、一人で抱え込まずにお話しください。
カウンセリングについてはカウンセリング案内から、相談方法や費用についてはご利用方法・料金からご確認いただけます。
